DETAIL
プラスチック モデル キットです。
完成には、工具・塗料・接着剤が必要です。
第2次大戦のイギリス空軍ボールトンポール デファイアントMk.�祇鐺�機の模型です。
旋回銃塔を持つ戦闘機で、アイデアとしてはとても面白く技術者として開発してみたくなるのですが、実機としたところ、やはり重量増加による操縦性の悪化が戦闘機としての性能が十分でなく、正面以外の敵機にも攻撃が加えられる利点の半面、プロペラがあるため正面の敵機を攻撃できないという戦闘機としては致命的な欠点があったようです。
同じエンジンを搭載する同時期のハリケーン戦闘機と比べると、重量が1t程度増加してしまい、自動車ならば重量増加しても空気抵抗が変わらないので速度はさほど低下しないのですが、航空機の場合、重量増加した分揚力を増さなければならず、翼面積を増す、迎角を増すなどの対策が必要となり、結果として空気抵抗が増し、ハリケーンに比べ40km/h程度速度が低下したようで、旋回性が悪い上に速度が遅いという戦闘機としては成立が困難であったように思えます。
空中戦は、ほぼ期待できないので、割り切って強力なエンジンを搭載し、攻撃を加えた後高速を生かし離脱する戦法をとったならば、まだ可能性があったのではないかと思います。
スタイルがハリケーンに似ていたため、ハリケーンと勘違いしたドイツ機が後方から近づき、旋回機銃により撃退された戦歴が残っているそうで、日本海軍パイロットの坂井三郎氏が、ドーントレスをワイルドキャットと勘違いし、接近したところ旋回機銃により重傷を負わされるという、日独で同じようなエピソードがあり、パイロット心理に共通点があると感じました。
戦闘機としては駄作機だったかもしれませんが、ユニークなスタイルが模型としてはコレクションに加えてみたい点と言えます。
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