プラスチック モデル キットです。
完成には、工具・塗料・接着剤が必要です。
本品は、M60A2 スターシップを模型化したものです。
実車は、M60パットンの車体を利用し、M551 シェリダン 空挺戦車でも使用されたMGM-51シレイラミサイルを発射可能なM162ガンランチャーを装備した戦車です。
開発が開始されたのは1960年代で、対戦車兵器としては当初徹甲弾または鉄甲榴弾であったものが第2次大戦時にはHEAT弾(成形炸薬弾)が実用化され、徹甲弾と異なり装甲の貫通能力が弾丸の着弾速度に依存しなくなったため弾丸の初速を高める必要はなくなったのですが、弾丸の速度が落ちると命中精度が低下するため、60年代を迎えるまでは対戦車兵器に大きな変化は見られませんでした。
60年代になると航空機の分野でミサイルが実用化されたため、これを対戦車戦でも利用しようというごく一般的な発想によりMGM-51シレイラミサイルは開発されたようです。
ただ戦闘機に比べ戦車ははるかに安価なため、費用対効果があまり高くなく、ほとんど普及しなかった様で、スターシップ(宇宙船)という名称は正式名ではなく、とても高価な兵器であったことを皮肉った愛称だったようです。
兵器としては失敗作でしたが、とても未来的な形状の砲塔を備えたM60A2 スターシップは、とても好きな戦車の1台です。
本品は、アルミ製の砲身を備えた豪華版となっています。

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