プラスチック モデル キットです。
完成には、工具・塗料・接着剤が必要です。
1984年に登場したカワサキ初代KR250の模型です。
ロードレース世界選手権の250ccクラスで1978年〜1981年の間優勝を飾ったKR250をイメージしたレーサーレプリカで当時は国内4メーカーがすべてこのクラスのレーサーレプリカを販売していました。
このクラスは、2気筒が標準で他の3社がパラレルツインであったのに対し、タンデムツインという斬新なメカニズムで、この点では、他車に対し大きなアドバンテージがあったと思います。
タンデムツインは、車体の前後に配列されるため、前面投影面積を低減できるメリットがあったようです(もともと2サイクル250ccエンジンはさほど大きくないので公道ではそれほどのメリットは感じないかもしれませんが)。
タンデムツインを意識して、デザイン的にはスリムなスタイルを強調していたと感じますが、カワサキと言えば大型車のイメージが強いため、会社のイメージと異なるバイクであったように思います。
そのせいか、販売面では苦戦していたようです。
一時期レース界を席巻していたカワサキが設計したバイクで、アマチュアレースでも速さを発揮していたので、もう少し世間受けするスタイルであったならば、ヒット商品となったかもしれない、ちょっと残念なバイクに思えます。
ただ、模型としては、タンデムツインが大きな見せ場で、本品の前に発売されたTZR250と並べて飾りたいと感じます。
ハセガワの本シリーズの定番であるタンク裏がちゃんと部品化され、またこちらも定番化している3Dの解説図が、パイピングをするとき、とても役に立つと思われます。
本シリーズは、ちょうど私がバイクに一番興味のあったころのバイクを製品化しているので、しばらくはこの頃のバイクを製品化してほしいと思います(できれば私が乗っていた2代目RG250Γを製品化してもらいたいと思っています)。

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