DETAIL
プラスチック モデル キットです。
完成には、工具・塗料・接着剤が必要です。
ポーランドの模型メーカー、アルマホビーのアメリカ海軍艦上戦闘機F4F-4 ワイルドキャットの模型です。
ポーランドの模型メーカーにほとんどなじみがなく、不安を感じるかもしれませんが、スケールに合った繊細なモールドでひとまず安心できる内容だと思います。
実機は、第2次大戦時艦上戦闘機の老舗メーカーであるグラマン社が開発し1940年より運用を開始したので、太平洋戦争が始まった時のアメリカ海軍の主力戦闘機でした。
実戦では、アメリカ海軍に日本海軍の情報がほとんどなく、日本海軍パイロットの質の高さもあり、零戦に全く歯が立たなかったといわれています。
本品は、1/72の小スケールの模型ですが、定価4000円(税抜)と１〜2クラス上のスケールモデルと同等で、ちょっとびっくりしてしまいますが、エンジン、コックピット周りのエッチングパーツやマスクシールも付属し、エキスパートセットという名称がつくにふさわしい内容となっています。
F4F-4は、前の型で空母への搭載性が悪かったことを改善するため、主翼が折り畳み式となった型ですが、本品にはその機構は再現されていません(小スケールなので個人的には再現しない方がよいと思います)。
ワイルドキャットと言えば、やはりあの主脚収納部が製品化のネックになると思いますが、小スケールにもかかわらずしっかり再現されており、この部分だけで本品を購入する意義があると思います。
またエンジン部では星形エンジンの2列がしっかり別パーツで、さらにプッシュロッドやインテークマニホールドも別パーツとなった超精密モデルとなっており、少なくとも1つ上のスケールモデルに匹敵する内容なので、先ほどの内容も考慮すると納得できる価格設定だと思います。
性能的には駄作機という評価もあり、あまり人気のない戦闘機のせいかそれほど多く模型化されていませんが、個人的にはスタイルに愛嬌があり、キャットシリーズの中では一番好きな機体であります。
このスケールで脚収納部をこれだけ再現した模型は他にはないと思いますので、ワイルドキャットファンにはぜひとも入手していただきたい模型だと思います。
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