DETAIL
プラスチック モデル キットです。
完成には、工具・塗料・接着剤が必要です。
ハインケル He162Aザラマンダーの模型です。
ハインケル He162には、いくつか名称があり、あまり詳しくない人を惑わす事柄ですが、まず製品名になっているザラマンダーとは火トカゲという意味で開発中のコードネームだったようです。
自動車のレビン/トレノの車両コードのAE86からハチロクと呼ぶのと同じ感覚で、ドイツ人も日本人に似てこういう通ぽい呼び名が好きな様です。
火トカゲという動物を知らないのですが、爬虫類ぽい外観からこの名称にしたのだと思いますが、ドイツ人は、動物名を名称にすることが多いですね。
次にパッケージに書かれているSpatzとは、スズメのことのようで、こちらはハインケル社がつけた名称で、同じ空を飛ぶ動物なので、こちらの方が名称としては妥当な感じですが、見た目が爬虫類ぽいので火トカゲの方がふさわしい感じです。
最後にフォルクスイェーガーとは、国民戦闘機という意味でドイツ軍の正式名称です。
フォルクスワーゲン(ドイツ語ではバーゲンです)が、元はヒトラーが命名したように、ドイツ軍がつけそうな名前ですが、国民戦闘機とは日本人が絶対付けない名称という感じです。
名称からわかるように本機に非常に期待がもたれていたようで、1944年9月に軍より仕様が発表され12月には初飛行が行われ、戦争が終わる1945年の5月までに約120機生産(納入されていない完成品を含めると約200機)されるという、終戦間際とは思えないくらいのハイペースで生産されていたようです。
高度6000mで最高速度905km/hと当時の戦闘機としてはかなりの高性能ですが、機体の背中にエンジンを搭載する方式は、大迎角時に吸入空気量が不足するので現代の戦闘機では採用しない方式です。
当時のドイツ軍はすでに射出座席があったので良いのですが、射出座席を持っていなかった日本軍では、座席の後ろにエアインテークがあると緊急脱出ができないので、採用しない方式だと思います(ちなみに震電では、プロペラを吹き飛ばす方式としました)。
前述のように、結構な数生産されていたので、現在でもそこそこの数の実機が残っているようで、私も最低1回以上海外の博物館で見た記憶があります(20年以上前のことなのでちょっと不確かな記憶ですが)。
なかなか独特なスタイルの本品は、コレクションとして貴重な一品と思います。
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