プラスチック モデル キットです。
完成には、工具・塗料・接着剤が必要です。
アメリカ海軍艦上攻撃機A-1スカイレーダーをベースとして、第2次大戦直後の1945年より開発が始まったXA2D-1 スカイシャークの模型です。
実機は、スカイレーダーから格段に性能向上が見込めることにより、正式採用され、試作機2機、量産機10機の段階まで開発が進みましたが、複雑な構造が災いし、不具合が多発したため1952年に開発が中止されたそうです。
本品は、名前が示すとおり、試作機を模型化しています。
2重反転プロペラと模型映えするスタイルのため、数社から模型化されていますが、なにぶん開発段階で中止され配属がなされなかった機体のため、主要メーカーからは模型化されていないようです。
クリアープロップというメーカーの商品を初めて仕入れてみたのですが、ウクライナのメーカーのようで飛行機模型を製品化しているようです。
ウクライナと言えば、ICMやミニアートが有名ですが、新興メーカーなのか生産拠点以外の情報がない状況です。
もしかしたら前記会社に次ぐくらいメジャーな企業になるかもしれませんので、今後注目していきたいと思います。
本品でまず驚いたのはパッケージが独特で、通販商品のパッケージのように側面が2重の箱となっており、これだけで強度がそこそこあるので、そのまま宅配で送れそうです(それを考えたパッケージかもしれません)。
模型の内容ですが、最近の1/48スケールの航空機とは思えない全面リベット表現がされており、昔の模型を彷彿させる感じですが、さすがに最近の商品だけあって大きさに見合ったなかなかいい感じのモールドとなっています。
カラーの組立説明書となっており、シートベルト、隔壁、計器盤等をエッチングパーツで再現可能となっています。
またレジン製射出座席も付属しており、値段だけ見るとスケールの割には高額と感じますが、価格に見合った内容となっていると思います。
実機で2重反転ターボプロップの機体が今後開発されることはないと思いますので、航空機の歴史のほんの一時期のみ存在した機体を模型で再現してみるのもよいのではないかと思います。

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