DETAIL
プラスチック モデル キットです。
完成には、工具・塗料・接着剤が必要です。
ハインケル He162A-9ザラマンダーの模型です。
AZモデルは、数多くのプラモデルメーカーが存在するチェコの企業で、1/48、1/72、1/144スケールの航空機模型を製造している、現在ではかなりメジャーなメーカーだと思います。
ハインケル He162には、いくつか名称があり、製品名になっているザラマンダーとは火トカゲという意味で開発中のコードネームだったようです。
その他にもハインケル社がつけた名称でシュパッツ(Spatz)があり、これはスズメのことのようで、こちらは同じ空を飛ぶ動物なので、こちらの方が名称としては妥当な感じです(見た目からすると爬虫類ぽいので火トカゲの方がふさわしい感じです)。
ドイツ軍の正式名称は、フォルクスイェーガーで国民戦闘機という意味でです。
フォルクスイェーガー(国民戦闘機)とはフォルクスワーゲンと同じで、広く国民にいきわたるような戦闘機という意味で、生産、操縦が簡単な戦闘機を目指したようです。
名称からわかるように本機に非常に期待がもたれていたようで、大戦末期であったことにより金属が不足していたので、機体の大半を木製とし、双発のMe262に対し単発とすることにより生産性を向上させた結果、1944年9月に軍より仕様が発表され12月には初飛行が行われ、戦争が終わる1945年の5月までに約120機生産(納入されていない完成品を含めると約200機)されるという、終戦間際とは思えないくらいのハイペースで生産されていたようです。
高度6000mで最高速度905km/hと当時の戦闘機としてはかなりの高性能で、機体の背中にエンジンを搭載する方式なので、撃墜など緊急時には射出座席により脱出可能としていました。
前述のように、結構な数生産されていたので、現在でもそこそこの数の実機が残っている(最低でも7機)ので、模型化もそこそこおこなわれている人気の機体だと思います。
なかなか独特なスタイルの本品は、コレクションとして貴重な一品と思います。
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