プラスチック モデル キットです。
完成には、工具・塗料・接着剤が必要です。
1/72ウォーバードシリーズのダグラス F4D-1 スカイレイの模型です。
実機は、マクダネル社と合併する前のダグラス社が第2次大戦後に艦上戦闘機として開発を開始し、1956年に運用を始めましたが、1964年に退役という、とても寿命が短い戦闘機でした。
大戦直後には、艦上戦闘機の役割を敵機等からの攻撃に対して母艦を守る迎撃任務が主と考えられていましたが、実際の戦闘では、敵地を攻撃する戦闘爆撃機としての能力が必要ということが明確になりました。
スカイレイは、速度と上昇力に優れたデルタ翼を採用しており、迎撃任務には最適でしたが(西欧では戦闘機の主任務が迎撃なのでいまだにデルタ翼が多い)、搭載量や航続距離が必要な戦闘爆撃機の必要性が生じたため、短命な戦闘機となったようです。
アメリカ海軍、海兵隊として唯一のデルタ翼戦闘機で、アメリカ軍全体で見ても、その他のデルタ翼機と言えば空軍のデルタダガーとデルタダート(こちらはソ連爆撃機の迎撃任務の必要性から結構長く運用されました)しかなく、希少性のある機体と言えます。
また模型で見ても運用期間が短かったせいか、あまり模型化されておらず、その点でも貴重な商品ではないかと思います。
デルタダガーやデルタダートがシャープな翼端に対し、丸っこい翼端で戦闘機らしくないかわいらしい外観が特徴です。
水平尾翼がないため、エルロンとエレベータを共用するエレボンを装備しており、どのような飛行性能であったのか、ちょっと興味ある点であります。
ジェット戦闘機創成期の貴重なアイテムではないかと思います。

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