DETAIL
プラスチック モデル キットです。
完成には、工具・塗料・接着剤が必要です。
アオシマの電気機関車シリーズの第1作目、電気機関車 EF65/60 アルミ車輪付きの模型です。
EF60形とEF65形を選択して製作可能な模型で、EF60型が1960年から65年の間に製造された車両で、EF65型が1965年から79年の間に製造された車両です。
EF60形とEF65形に外観上の違いはほとんどなく、動力源の定格出力もEF60形の2次量産車の2550kWから変化がありませんが、ギア比を4.44から3.83に変更(減速度合いを下げる)することにより高速性能を向上させています。
また、EF65形より、詳細はよくわかりませんがCS26という界磁制御器を導入しており、より界磁制御範囲を拡大させたことににより、高速性能が向上したようです。
近年自動車も電動化の傾向にあり、電動機とエンジンの違いを記述すると、エンジンは、低回転時のトルクが非常に小さいため、ギア比をローギア(減速比を高くする、ローギアという言葉と逆で戸惑いますが)化により車輪軸のトルクを大きくし、そのギア比では高速走行ができないため、ギア比を多段化(ハイギア化して高速に対応)する必要があります。
それに対し、電動機は、低速時に最大トルクを発生でき、高回転に移行するに従いトルクが減少していくので、1段のギアで全域をカバーすることが可能となっています。
EF60形からEF65形への変更でハイギア化(減速比を低くする)しており、電動機の出力が変わっていないので、単純に考えればEF65形の低速時の車輪軸のトルクが減少してしまいますが、それを補うのが界磁制御で弱め界磁をするとトルクが減少し回転数が増し電気的にギア比を補うことができるので、私の推測ですが、通常時の界磁力をEF60形より少し強めることによりハイギア化によるトルクの減少を補い、さらに界磁制御範囲を増すことにより、高速走行も可能としているのではないかと思います。
弱め界磁に関することは、同じアオシマのEF58の模型で記述していますので、興味のある方はそちらもご覧ください。
模型とは全く関係ない事柄ですが、最近の自動車の電動化に伴い、60年以上前の技術が自動車業界でも再度検討されているので、技術的に面白い事柄だと思い記述してみました。
スケールが1/50と一般的なOゲージ(日本では1/45)に比べ少し小さいスケールですが、日本で一番主流のNゲージに比べるととても大きな模型で、細部まで部品化されており、作りごたえのある内容となっています。
なので鉄道模型ファンだけではなく、一般的な模型ファンの方も単品で飾って楽しむことができる模型だと思います。
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