プラスチック モデル キットです。
完成には、工具・塗料・接着剤が必要です。
イギリスのBAC社とフランスのブレゲー社が共同で開発したSEPECATジャギュアの模型です。
製品名に戦術支援戦闘機という記述がありますが、役割としては攻撃機に分類され、ジャギュアを参考にし開発され、同じ支援戦闘機という名称でどちらも練習機も存在する日本のF-1の模型で造形の違いを比較してみました。
同じエンジンを搭載するだけあり、胴体は非常に似ており、特に主翼から後ろの形状はそっくりです。
全長がF-1のほうがわずかに長く、水平尾翼はほぼ同じ形状です。
大きく異なるのは、主翼と垂直尾翼で、尾翼は、F-1と比べて背が高く面積が小さい(言い方を変えるとアスペクト比が大きい)形状です。
主翼は、F-1に比べ全幅が少し大きく、翼面積も大きい(14％増)ことがわかります。
もっとも違うのが、ロール方向の操縦系統にジャギュアが通常のエルロンに対し、F-1がスポイラを用いていることです。
以上のことから推測すると、ジャギュアが旋回性能をある程度考慮した戦闘爆撃機に近い構造に対し、F-1が低空での対艦攻撃を主眼に操縦安定性を考慮した構造となっているのではないかと思います(あくまで個人的見解)。
F-1は、本来攻撃機とするべきところを国内事情により支援戦闘機という名称にしたのではないかと思います。
本品の製品名がイギリス仕様(フランス語でジャグワール)となっていますが、フランス空軍のデカールも付属し、両者の違いの機首部分も別パーツで再現されています。
両者を製作し、並べて飾る模型ならではの楽しみ方をしたくなる製品でないかと思います。

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